「ナルニア国物語」の第3部を読みました!
『朝びらき丸 東の海へ』です。

- 作者: C.S.ルイス,ポーリン・ベインズ,C.S. Lewis,瀬田貞二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1966/08/01
- メディア: 単行本
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今回のお話はエドマンドとルーシーがメインで、ピーターとスーザンは登場しません。
そして、もう一人のメインキャラクターがいます。4人兄弟姉妹のいとこーー
ユースチス・クラレンスです。
これがまたおっかないキャラクターなんですよねぇ;;;;;
というのは、ユースチスはとんでもなく甘やかされた性格の持ち主、所謂「ボンボン」なんです。
そんなキャラがある日エドマンド、ルーシーと共にナルニアに飛ばされてしまったものですから、さぁ大変。
エドマンド、ルーシーと違ってナルニアに慣れていない故にテンパってしまうのは分かりますが、人の話は聞かないわ被害妄想するわ、文句たらたらの上にいたずらまでしてしまいます。
あっという間にみんなに嫌われてしまいました。
けど、第1部のお話で「改心」したエドマンドと同様、あることをきっかけに、ユースチスは大きく成長し、立派になっていくのです。
ユースチスが「改心」するストーリーは結構ハイライトな部分だと思いますが、実は第3部では「善良」の塊のようであるルーシーも、誇り高きナルニアの王子であるカスピアンも、自分の醜い一面をあらわすようになります。
名誉・金銭の誘惑の前で、見事二人とも「本性」を出してしまいました。
面白いのは、十分に自分の醜さと向き合ったエドマンドとユースチスに、それらの影響は全くなかったのです。
誘惑の前でも自分をしっかり保てたのです。
ナルニア国物語はキリスト教の思想が入っていると聞いたことがあります。
聖書の言葉にーー
東から西が遠く離れているように、 私たちのそむきの罪を私たちから遠く離される。
(詩篇103篇12節)
という言葉があるように、自分の過ちに気が付き、悔い改めれば、神様は以前犯した罪を私達と関係ないこととして扱い、許して下さいます。
ですが、この「悔い改め」の意味を理解していない人が多いのです。
それはただ「私が間違えました、もうしません」と口先で告白するだけのことではなく、どこでどう間違えたのか、どうして間違いだったのかをしっかり理解した上で、無知或いは衝動により過ちを犯してしまった自分の醜さ、汚さとしっかり向き合うことを意味します。
自分の醜さと向き合う時間はとても苦しいことです。がしかしーー
しっかり向き合ったことがある人だけが、
本当の美しさを手に入れます。
徹底的に「誤り」を理解している人が、
徹底的に「正解」を理解することができるからです。
第3部の最後で、エドマンドとルーシーは二度とナルニアに戻れないということをアスランから告げられます。
多分二人とも、それぞれ受けるべき「磨き」を終えたからでしょう。
ナルニアでの旅は、心の旅であったのかもしれません。
🌸この本で一番心に残った言葉:
「あなたは、友だちの心をよみまちがえている。あの人はよわい人だ。だがあなたのことがすきなのだよ。」
🌸この本のdeco評価:
★★★★★(満点5★)
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