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ギフテッド、マイノリティとして生きる。生活の知恵探しブログ。凸凹な日常での発見・悟り・考えていることを綴ります:)。

【読書レビュー】『ベーグル・チームの作戦』ーー隠し事が出来ない子供は大人になれない


Hatena

 

 『ベーグル・チームの作戦』を読みました!

ベーグル・チームの作戦 (岩波少年文庫)

ベーグル・チームの作戦 (岩波少年文庫)

 

 

 これは一つの野球チームーーベーグルチームの少年達が中心となる物語だ。
 だが、複雑な人間関係を始め、宗教や性的な内容まで、結構刺激的な内容が入っている。
 読みづらい一冊だと感じながらも、とにかく読み進み、最後になってようやくストーリーが伝えたいことが分かった。

 

 そう、これは野球チームの成長ではなく、
「男の子」が「男」になる
過程を描いた物語
だったのだ。


 話は、主人公のマークの母が野球チームの監督、兄がコーチになるところから始まる。
 それについて、マークは「ぼくのプライバシーはすっかり侵害されてしまった」と語る。
 確かに、それからというもの、マークの生活は単純ではなくなった。

 

 仲の良し悪しに関わらず、協力していかなければならない野球チームメンバーとの関係。
 元親友だった相手との間に生じた、気まずさとの向き合い。
 初めての恋。
 家族以外の大人との付き合い。
 自分だけの母が、兄が、皆の監督であり、コーチになってしまったことに対する不慣れ。

 

 一つ一つの出来事を通し、人は異なる時と場所で、立場と身分を切り替えなければならないと、マークは学んだ。
 ベーグルチームでの活動を通して、社会を、社会であるべき自分の姿を知ったのだ。


 大人になるというのは、自分の空間が少なくなることでもある。
 子供の頃は自分自身が中心となり、周りが合わせてくれるが、成長すれば成長する程、そうではなくなる。
 好きな人だけでなく、嫌な人も受け入れなければならない。
 自分だけの為に使っていたものを、他の誰かの為に使うようになる。

 

 そして、そうなればなる程、自分の空間を広げようしていく。
 誰にも干渉されない、周りと一味違う自分だけの世界が魅力的に思えてくるのだ。
 何でも親に話していた子だとしても、大きくなるにつれ、隠し事が増えてくるのも、そのせいだろう。


 他人の存在を受け入れる「パブリックスペース」と、個人だけのものである「パーソナルスペース」のバランスをどう取るのかはとても大事だ。
 社会での立場においてのさじ加減がまさにここから生まれる。

 

 今、この時、この場所での自分は「パブリックスペース」での存在なのか、それとも「パーソナルスペース」の存在なのか;
 「パブリックスペース」と「パーソナルスペース」の割合はどれぐらいなのか。
 それらを読み取り、あるべき振る舞いを決めるのだ。

 

 だから、

成長過程において、

子供に適切な隠し事ーー「パーソナルスペース」

を許すのは必要だ。


 過干渉してしまうと、子供は自分の他人との境界が分からず混乱し、立場を判断出来ない大人になってしまう。
 知らないふりをしてても、大人は子供の秘密を守り通さなければならない時があるのだ。

 

 ソファーの下に隠された『プレイガール』の存在を、マークのお母さんが許したように。

 

 

🌸この本で一番心に残った言葉:
 「でも、ぼくの考えでは人は一晩でおとなになるものではない。それは成長なんだから。」

 

🌸この本のdeco評価:

 ★★★★☆(満点5★)

 

 

 

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