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ギフテッド、マイノリティとして生きる。生活の知恵探しブログ。凸凹な日常での発見・悟り・考えていることを綴ります:)。

【読書レビュー】『スカイラー通り19番地』ーー「自分勝手」は自由なんかじゃない


Hatena

 

 『スカイラー通り19番地』を読みました!

スカイラー通り19番地 (カニグズバーグ作品集)

スカイラー通り19番地 (カニグズバーグ作品集)

 

 

 う~ん。
 しっくりこない一冊でした。


 超あらすじを申しますと、主人公である女の子、マーガレットの二人のおじさんーーモリスとアレックスーーが手作りで建て上げた芸術的な塔を、政府の取り壊し計画から守るお話しです。
 家族親戚一丸となって守ろうとするその塔は、ただの作品だけでなく、おじさんたち、マーガレットの家族の思い出が詰まったもので、取り壊しが決まった時、アレックスおじさんが「友だち、姉さんたち、塔。すべて愛して失った。これ以上いうべきことはない」というほど、大事な大事なものでした。

 

 これが本筋となりますが、もちろんそれだけでなく、他のストーリーも出てきます。
 それら全ての伏線を大集結したのが、例の塔になるわけです。

 


 塔は、思い出であり、歴史であり、個性であり、そして、自由とも解釈出来るでしょう。
 そのような塔を身を捨てても守るということは即ち、思い出、歴史、個性を守ることであり、何があっても自由を損なってはいけないということで、物語の本筋も伏線も、この考えに沿った内容になっています。

 

 それがこの一冊が伝えたいことだろうと思いますが、どうもこの本の著者は、「自由」の意味を誤解しているように見えるのです。

 


 本の冒頭に出てくるマーガレットのキャンプのお話しを例としましょう。
 マーガレットは、非常に残念にそのキャンプの環境になじめず、あげくのはてに、いじめを受け、結局途中で退出してしまうのですが、私からしてみれば、そんな目に遭ってしまうのは、無理はないことです。

 

 もちろんいじめは悪い事です。

 

 ただ、
周りを理解しようとする努力もせず、
冷たく皮肉な言葉を仲間に投げ、
担当の先生に向かって無礼な行動をとる、
……
 そんな生意気な性格の子にも、非があるのではないでしょうか。

 

 更に、マーガレットが参加したタレクアキャンプは、マーガレット自身が大量の資料に目を通し、自ら選んだキャンプ場です。
 それなのに。
 一体何をしにいったのでしょう。

 

 マーガレットを迎えにきたアレックスおじさんも同様です。
 キャンプ場のルールを堂々と破りながらも、平然とし、更に相手を挑発するような態度をとっています。
 しまいにはサンドイッチを要求する始末。
 図々しいにも程があります。

 

 一定のルールがあるからこそ、自由というのは保証されるものです
 秩序無い世界がどれぐらい混乱するのかを、この主人公達は知らないのでしょうか。

 


 私も大衆の意見に流されずに、自分の芯を貫くことは大事だと思っていますし、ステレオタイプにならずに、個性はあった方が良いと思います。
 ただ、それは自分の願いが通らないならば、お構いなしに誰かを傷つけ、卑下したりしていいということではないでしょう


 それは自由ではありません。
 ただの自分勝手です。
 

 

 子供も、いい年の大人も、全員揃った「大反抗期」。
 そのクライマックスが塔の救出活動です。
 自分勝手なわがままを押し通す為に騒いでいるような、そんな感じのお話しですね。


 この作品を愛する読者の方もきっといらっしゃるので、ここまで低評価をするのは申し訳ないですが、
私は、この一冊の考えはいただけません。

 

 特に主人公のマーガレットは。

 


 ちなみに、『あたしが乗った列車は進む』という本に出てくる、似たように大人びて生意気な「あたし」という女の子がいますが、この子の方がよっぽど落ち着いていて気配りが出来ますし、好感が持てます。

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🌸この本で一番心に残った言葉:
 「こわい、と思っている人間は、軽はずみな行動をとらないからね。」

 

🌸この本のdeco評価:

 ★☆☆☆☆(満点5★) 

 

 

 

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