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ギフテッド、マイノリティとして生きる。生活の知恵探しブログ。凸凹な日常での発見・悟り・考えていることを綴ります:)。

【読書レビュー】『ジェリーフィッシュ・ノート』ーー「結論が無い」結論


Hatena

 

 『ジェリーフィッシュ・ノート』を読みました!

ジェリーフィッシュ・ノート (文学の扉)

ジェリーフィッシュ・ノート (文学の扉)

 

 

 ちょっぴり甘酸っぱい青春小説かと思いきや、思いっ切り重くて深い話だった。

 


 物語は主人公の女の子ーースージーの親友であったフラニーの死から始まる。
 泳ぎが得意なフラニーが海で溺れ死んだことを受け入れられないスージー。
 大人達に「残念だけど、しょうがないことよ」と慰められるもそれがしっくりこなくて、親友の死には必ず何かはっきりとした理屈があると思い始める。

 

 そんなスージーがある日、水族館で猛毒クラゲを目にした。
 これをきっかけに「もしかしたらフラニーはクラゲに刺されて死んだのではないか」と疑問を抱くようになり、その日からスージーは必死にクラゲについて調べるようになるがーー

 

 

 ストーリーよりも主人公の心理描写が大半を占める一冊。
 表現がとても上手で、一瞬心の中をよぎった感情でさえも細かく書かれている。

 

 スージーは「私達」にとても似ている。
 それがこの一冊を「マイノリティの本」カテゴリーに入れた理由だ。

 

 「話さない」と決めたら、本当に数週間も口を閉ざしたままでいられたり。
 「フラニーはクラゲに刺された」と一度思い込んだら、そればかりに夢中になったり。

 雑談を無意味に感じてしまうところや、学んだ知識を場の雰囲気構わずにどんどん話し出してしまうところからも、「私達」と同じ気配を感じる。

 


 特に親友のフラニーに対する気持ち、あれは尋常ではない。
ほぼ「執着」だ。


 日々グルグルとフラニーを考え続ける。
 一挙手一投足を見つめる。
 何とか自分のことを見てもらおうと、極端な行動に出る。

 

 自分もかつて人に対しこのような気持ちを抱いた経験があるので、痛いほどその思いが伝わった。

 


 フラニーにとっては迷惑千万かもしれない。

 

 けど、それ以上にスージーは胸を締め付けられる程苦しんでいるのだ。


 でもスージーは「適切な表現」の仕方が分からなかった。
 結局、最後の最後まで気持ちを伝えられないまま、フラニーが死んでしまった。

 


 モヤモヤしたまま、物語は幕を閉じてしまう。
 果たしてそれをハッピーエンドととらえるべきなのか、バッドエンドととらえるべきなのか。

 

 はっきりとした結論が無い一冊。
 が、こういった終わり方が世の常であるものだ。

 

 それを、大人達は「しょうがない」と呼ぶ。

 

🌸この本で一番心に残った言葉:
 「人はみんな、悲しみ方がちがうの。好きな人を失ったとき、こういう悲しみ方は正しいとか、こういうのはまちがいだとか、そんなことはないのよ。」

 

🌸この本のdeco評価:

 ★★★★★(満点5★) 

 

 

 

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