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ギフテッド、マイノリティとして生きる。生活の知恵探しブログ。凸凹な日常での発見・悟り・考えていることを綴ります:)。

【読書レビュー】『サリーの愛する人』ーーいつの時代も、変わらないこと


Hatena

 

 『サリーの愛する人』を読みました! 

サリーの愛する人

サリーの愛する人

 

 

 「サリー三部作」の最終巻。

  


 主人公のサリーが故郷を離れ、ダブリンにて家庭教師として働きながら過ごした日々を綴ったストーリー。
 サリーの恋の行方もようやく決着がつき、めでたしめでたしな一冊。

 


 主線はサリーの恋愛事情についてのようなものだったが、それに限らず、サリーの周りの人達や日々起こった出来事を通して物語の社会背景が見れるのもこの本の面白さです。


 『赤毛のアン』『あしながおじさん』と似ていますね!

 

 

 

 服装や食べ物、政治環境に技術......
 描写がとても生き生きとしていて当時の暮らしがありありと目の前に浮かんでくるようでした。
 まるでタイムスリップしたよう!

 

 あとがきによると、著者は時代背景の資料を大量にまとめ、細かく一つ一つをじっくり考察した上でこの小説執筆をされたそうです。
 なるほど!ここまでリアリティが出せるのはそのせいだったのですね!
 時代考察の大切さを改めて感じました。

 


 異なる時代での暮らしは色々と違ってきますが、

いつの時代も、変わらないものもあります。


 働いて、食べて、寝て、悲しんでは喜び、愛し合っては傷つき合う。
 戦争に巻き込まれ、社会地位に身分を縛られ、偏見と差別に苦しむ。

 

 この一冊にも「家庭教師なんだから女中のように生きてはいけない」とか、「自分のような者がどう上流社会の人と付き合えるのか」といったセリフが出てきます。
 私達が生きている今の時代は、そこまで社会階級がはっきりと分かれていないかもしれませんが、実は意外と知らず知らずに異なる人に対し上下を決め、ランク付けをしているものです。
 しかもそれは無意識で、当たり前に行われています。 


 サリーの同僚である女中のビディーのセリフの一つに

あんたみたいな娘は、はじめてだよ、サリー。あんたのように、上流階級の坊ちゃんとおつきあいする女中なんて、あたしは今までひとりだって知らない。こりゃ、いいことにはならないね

がありますが、それがとても印象的でした。

 

分相応にしとくのがかんじんだよ。似たもの同士が一番。

 

こういうことにはね、自然のきまりってもんがあるんだ……だれにでも、この世の中の自分の場所ってものがある。そこにとどまるにこしたことはない。

 

 自分の地位の低さを嘆きながらも、それらがあるべき姿だとも思っていて、それに適応して生きていかなければならないというこの一言は、ちょっぴりぞっとさせられるところもありますね。
 でも実際、そうでないと「身丈に合った幸せ」が手に入らないのも事実です。

 


 「人と人は役割が異なるだけで、上下なく誰もが尊敬されるべき存在である」という理想像は、残念ながら現実社会では適応されません。
 異なる役割が原因な故に、待遇が変わりますし、愛される・嫌われる役割かによって、人々に取られる態度も違ってきます。

 

 残念ですが、これは多分仕方がないこと。

 


 ビディーのあのセリフに対し、サリーは最初「そうかしら。わたしはすなおに賛成できないわ」と返していましたが、結局ビディーの話した通りの選択をすることに。


 これが、現実なのでしょうね。

 

 

🌸この本で一番心に残った言葉:
 「人生はあいかわらずつづいていくし、結局のところかんじんなのは、一日の終わりに清潔なベッドがあることと、空きっ腹をみたすだけの食べ物があることじゃないのかね」

 

🌸この本のdeco評価:

 ★★★★☆(満点5★)

 

 

 

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