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【読書レビュー】『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ(あなたがくれた憎しみ)』ーーそれぞれの忠実が、争いを生む


Hatena

 

 『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ(あなたがくれた憎しみ)』を読みました!

ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ (海外文学コレクション)

ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ (海外文学コレクション)

 

 

 YA(ヤングアダルト)書にしてはかなり厚みがあり、最初はとっつきにくいと思っていたが、どんどんどんどん読み進められてあっという間に読破してしまった。


 本カバーのイラスト、及びタイトルでもあるように、これは黒人に対する差別問題についての一冊だ。
 ちなみに映画化もされている。

eiga.com

 

 『明日のランチはきみと』『君の話をきかせてアーメル』や、『はみだしインディアンのホントにホントの物語』のように、人種差別を取り上げた本はどれも生々しくて刺激的だが、『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ』程強烈なものはあるまい。

 

 

 

 読み終えた日の夜は悪夢を見たぐらいだ。
 本当に衝撃な一冊である。


 結構内容が濃いので、読書レビューもそれなりにすんなり出てくると思ったが、一向に考えがまとまらない。

 


 最初は、戦争が無い国で生活していても、「黒人だから」という理由だけで常に命の危機と隣り合わせで生きなければならないことが理不尽に思えた。
 が、読み進めるにつれて、これは「白人は黒人を迫害している、だから白人が悪い」のような単純な問題でないことが分かった。

 

 

 主人公は、2回も目の前で友人が射殺されるのを見てきた。


 殺された友人のうち、一人は10歳の女の子、もう一人は18歳の少年だ。
 二人ともまだ幼く、武器でさえ持っていない。
 警官を襲ったりしたこともなく、つまり正当な理由無しに突如命を奪われたのだ。

 

 白人の警官の手によって。

 


 ここまで読むと、では主人公はさぞかし白人を憎んでいるだろうと思いきや、
なんと白人のボーイフレンドがいるではないか。

 

 それだけではない。
白人の学校に通い、
白人の友達とも付き合っている。

 


 では白人のボーイフレンドや友人達が主人公に対し態度が悪いかというと、そうでもない。


 互いに理解しようとし、歩み寄ろうとしている。

 

 そこがややこしさのポイントだ。

 


 この小説は黒人視点だが、仮にもし白人視点で同じストーリーを書くとしたら、きっと全く異なるものとなっただろう。
 主人公の友人を殺してしまった警官達も、「やむを得ない事情があった」、「恐怖や不安に掻き立てられていた」、なんて言うかもしれない。
 「幼い子達の命を奪ったことでひどく自分を責める白人警官」というキャラクターが登場したりすることもあり得る。

 

 実際、黒人達の中にはドラッグを売っている人や、白人に暴力を振る人も確かにいる。
 白人が黒人に怯え、過剰に警戒するのも無理はない。

 

 でもドラッグを売るのは白人が黒人の居場所を奪った故に黒人がまともな仕事を持てなくなったからーーと、黒人達は反論するだろう。
 そしてその反論に対し、更に白人の反論が出るだろう。

 


 ひょっとしたら、

社会問題に

「どっちかが完全に悪い」という概念は

存在しないかもしれない。


 「正義」の基準が曖昧で、立場によって違う故に、人と人がぶつかり合うのだ。

 


 悲しいことに、

それぞれの立場で忠実であればある程、

争いごとは避けられない。

 

 

🌸この本で一番心に残った言葉:
 「正しい行いをしていても、うまくいかないときはあるわ。大切なのは、それでも決して正しい行いをやめないことよ。」

 

🌸この本のdeco評価:

 ★★★★★(満点5★)

 

 

 

 

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