decoの日常探求放談

~自己啓発、のちマイノリティ、時々ジャンクフード~

【読書レビュー】『みつばの郵便屋さん』ーー近過ぎない、遠過ぎない人間関係


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 『みつばの郵便屋さん』を読みました!

([お]12-1)みつばの郵便屋さん (ポプラ文庫)

([お]12-1)みつばの郵便屋さん (ポプラ文庫)

  • 作者:小野寺 史宜
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2014/08/05
  • メディア: 文庫
 

  

 とある郵便局で働いている配達員と、そのお客との間で起こったお話。
 


 どんなに小さな町でも、たくさんの物語が詰まっていて、郵便屋さんはその一つ一つの物語を巡るようにして配達をしている。
 フリーランスの女性やアパートの大家さん、元妻と一緒にお店を営んでいる男性に、引っ越してきたばかりの男の子等々、配達先に住んでいる人は実に様々だ。

 

 大抵の場合は荷物を受け取って終わりなのだが、中にはよく郵便屋さんを引きとめて立ち話をする人もいる。
 他愛のない雑談から、ちょっとした相談事まで、内容は色々だ。

 

 ただ、郵便屋さんは真摯に耳を傾けつつも、決して余計に踏み込んだりはしない
 業務上、深入りしてはいけないのだ。

 

 そんな「配達員とお客」として出来上がっている関係は、どこか不思議な感じがする。

 


 この一冊に

郵便屋さんに聞く義務なんかないんだよ。ただ、せっかくだから、聞いてほしい……誰か、近すぎず遠すぎない人に

というセリフが出てくるが、きっと誰もが
遠過ぎる人にも、近過ぎる人にも話したくないこと
を持っているのだろう。

 

 そしてそれは多分「ふ~ん、で、何?」で終わるような話だ。

 

 別に相手に何か解決を求めている訳ではない。
 かと言って「だからなんだよ」という態度も取られたくない。

 

 けど、
「誰でも良いから知っていて欲しい、聞いていて欲しい」
、そんなコミュニケーションを、人は時に求めたくなる。

 

 遠過ぎる関係だと別に聞きたくないと思われてしまう。
 けど、近過ぎる人だとどうしても親身になってしまいあれこれと口を出される。

 

 だからこの時に活躍するのが、まさにこういったゆるい繋がり、
近過ぎない、遠過ぎない人間関係だ。

 


 具体的な解決案もない、数分程度の会話に何の意味があるのだろうと思いがちだが、これは決して単の気晴らしではないと私は思っている。

 

 ポツリポツリと語っていくうちに、ふとヒントが舞い降りてくる。
 聞き手の表情を読みながら、その何気ない返事の一言を聞きながら、悟りを得たりもする。

 

 人に相談する迄でも無いが、声に出して話さないと、まとまらないこともあるのだ。

 

 「郵便屋さんはその一つ一つの物語を巡る」と冒頭で書いたが、ひょっとしたら郵便屋さんこそが物語を生み出している存在なのかもしれない。

 


 そういえば私は郵便屋さんとあまり話したことがない。

 

 何回か夏に冷たいお茶、冬にカイロを渡したことがあったっけ。
 それぐらいだ。

 

 でも、もしかしたら私にも必要なのかな。
 こういうゆるいつながりが。

 

🌸この本で一番心に残った言葉:
 「ぼく自身は何も生まなくても、何かが生まれる手だすけをすることには、なるのではないだろうか。」

 

🌸この本のdeco評価:

 ★★★★☆(満点5★)

 

 

 

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